思い出の本もなくなる現代
「スマホ上の空論」
もはや日記やブログの領域ではない「こうすけ日記」
本業よりもファンが多い今の現実・・
エッセイストの平山こうすけです。
今回は「思い出の本もなくなる現代」についてお話をします。
僕は暇になると歩くか本を読む。
書店がなくなってしまった現在ではAmazonが僕の書店になって
しまった。ネットでの本の購入には失敗も多くあるが、
「今の自分に必要な本」と出会う運命もある。
今では本は古い。
しかし、誰にでも思い出の本がある。
著名人の本や雑誌、教科書に図鑑。
たまに物置を整理していると本が現われて「懐かしい」と声を出す。
僕にとって懐かしい本は「ガディおばさんのゆうれいたいじ」
と「エジプトのミイラ」だ。
子供の頃だから、見えない世界が好きだったのかもしれない。
そんな見えない世界を漫画や映像にしてくれたのが
「水木しげる先生」だった。
子供騙しだけれども、どこか奇妙で怖く、
怖いけれども見てみたい世界観。
夜の時間の怖さは、この頃から植えついたのかもしれない。
水木先生は面白いことを言う
「妖怪好きは昔から貧乏人が多い、
金持ちは芝居とかいろいろ金のかかる遊びができる」という笑
お金持ちは金のかかる遊びをして、
貧乏な人ほど金のかからない遊びを選ぶかぁ・・
その通りかもしれない。
それにしても水木しげる先生の情熱は凄い。
太平洋戦争の戦地で左腕を失い、右腕だけで漫画を描いた。
ただのニッチな妖怪漫画家ではなく、片腕だけでこの絵を描くなんて。
水木しげる先生は、紙芝居画家を経て貸本漫画家になり、現在の少年マガジンから
大きな功績を収められた。
当時のテレビの登場によって、紙芝居屋さんが姿を消し、
少年まんがやアニメさえも、現代のネットの流通で減少している。
そりゃ本が古いといわれることも、仕方のないことなのかもしれない。
ネットで読んだり、見ることも、学ぶ観点では同じ効果と思う。
けれども、どこか希薄に感じる。
バーチャルな世界である以上、手には取らない。
知識上のことだから、実体験は必要のないことだけれども、
やっぱり、希薄に感じる。
物置から出てくる「懐かしい!」もなくなるのだろう。
ブックマークから出てくるデータに「消すか?残すか?」になる。
「ママ?この小学校の教科書のデータ消していい?」そんな会話に
なるんだろうな。
走れメロスの太宰治先生もこんなことを言っている。
「本を読まないということは、その人が孤独でないという証拠である。」
みんな楽しくなったのか。
僕は孤独で暇なのか・・笑
新しく買った太公望の本は17日の十五夜に届く予定です!
たのしみ!
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心の解説者®︎・エッセイスト 平山 こうすけ
心の解説者®︎・スマホ上の空論・エッセイ・随筆・ポジティブ心理・エッセイスト・ユーモア哲学・売り出し方・コーチング・平山 こうすけ コウスケさん