「スマホ上の空論」

もはや日記、ブログではない領域の「こうすけ日記」
本業よりもファンが多い今の現実・・
エッセイストの平山こうすけです。

今回は「夏のあと」についてお話をします。

球場にサイレンの音が鳴り響く。
アアーーーーーーーー

じめじめした東京の空気、テレビに映る高校球児。
甲子園１００回の大会に東東京の関東第一が決勝に出た。

大人と違って彼らには今度はない。
次もない。
集まる仲間も、闘う仲間にも同じはないのだ。

たった３年間という、限られた時間の中で、
子供達は”真剣”に時間と向き合っている。

僕ら大人は「今年も甲子園が終わったから夏も終わりか」
と情報だけで過ぎ去る人が多くいる。

後にも先にも、今しかないんだ。

きっと、３０代でも、６０代でも、
今しかないんだ。

「今しかない涙を、限られた世界がここにあった」

夏は好きだけれども、なんだろう。
ヒルサキツキミソウが土手に咲き、由比ヶ浜の海に僕は入り、
早朝の３時に朝を感じる。

８月７日の立秋が過ぎれば、夜も早く。
朝日が５時になる。

恋も起きるし、喧嘩も起こる。

暑いから、楽しくて。
暑くなるからうるさくて。
暑いけれども、懐かしくて。

外には、ヒグラシの声が響く。
「キーリリリレー、キーリリリレー、」

何も失っていなかった、僕らも喪失感を感じていた。

夏を失った、気持ちなのか、
バカな元気が減ってしまったのか。

夏は早くて、寂しさも残していく。

「夏が来たな！」というワクワクを大きく人に与え、
去り行く時には虫に任せる。

最悪な存在だけれども、魅力的で、
嫌な割には、待っている。

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心の解説者®︎・エッセイスト　平山　こうすけ

心の解説者®︎・スマホ上の空論・エッセイ・随筆・ポジティブ心理・エッセイスト・ユーモア哲学・売り出し方・コーチング・平山　こうすけ　コウスケさん