喫茶店と僕
「売り出し方をつくる」
もはや日記ではないレベルの「こうすけ日記」
心理ブログよりもファンが多いとか・・
心の解説者の平山こうすけです。
凄く人気の”僕のシリーズ”日記、
今回は「喫茶店と僕」についてお話をします。
暦の上では立秋が過ぎて秋が始まった。
太古の時代と現代には大きなズレがあり、
気温だけでいえば今は真夏だ。
けれども太陽の時間の過ごし方は太古の時間と
同じく、しっかりと日の出も日の入りも暦と一緒だ。
ツツジの花が去り、フジの花が咲く、
アヤメや紫陽花がそのリレーに続く初夏が僕は好きだ。
夏を間近に高校生の僕はコンちゃんといつもの喫茶店にいた。
近くにマクドナルドもないし、そもそもマックがあっても
ドムドムバーガーの方が安くて好きだった。
夏に近づくと、アイスコーヒーの方がいいけれど、
ノーマルのアメリカンの方が50円安かった。
お金のない僕は、熱くなり始めた6月にも
アメリカンを選択するしかなかった。
コンちゃんはカッコ良くて人気者だった。
根っからの明るさが僕からも羨ましかった。
コンちゃんと僕にはお互いに姉がいたせいか、
コンちゃんは凄く優しかった。
学校内にある不明な噂や、恋愛の話、
当時は真剣な話だった。暇なだけだったのかも。
たわいもなく流れているにしては、大切な時間を
僕らは過ごしていた。喫茶店。
その夏、僕に彼女ができた。
他校の彼女とは駅で出会い、同時に
コンちゃんとの喫茶店の時間が減った。
今思えば、コンちゃんはモテるから平気と、
浅はかな僕がバカだと今は思う・・僕は子供だった。
空はどこまでも青かった。
彼女との初めても喫茶店だった。
コンちゃんとの喫茶店ではなく、僕の最寄りの
駅にある喫茶店”ブルマン”。
見た目や内装はルノアールのようなゴシックつくりだ。
今だったら高校生が来る?というくらい
落ち着いた店構えなのに、僕はそこにいた。
コンちゃんとなら、アメリカンしか頼まない僕も
今日ばかりは、アイスコーヒーを頼んだ。
「のりちゃんは何頼む?」
と緊張しかない僕は彼女に尋ねた。
「ミルクティー・・・かな・・」
と彼女がいう。
僕はバカすぎた。
そのままミルクティーを注文したから
ホットのミルクティーが目の前に現れた。
彼女は気にしない素振りで、ミルクティーを口にした。
僕はアイスコーヒーなのなのに、悪いということを
かばうために、とにかく説明をした。
「ごめん、アイスのつもりなの、ミルクティーで、
いつも僕はアメリカンだから、同じ感覚でごめん」
人はいつもの行動が出るものだと僕は学んだ。
のりちゃんは笑って吹いた。
吹いた瞬間に!のりちゃんの鼻からミルクティーが出た・・・・
・・・
・・・
・・・
僕は紙ペーパーをとっさに渡した。
「大丈夫?」と。
のりちゃんは、数分間話すことがなかった。
僕は「ホットを頼んでごめん」と言った。
彼女は「もう嫌われたかと思った・・」と続けて言った。
僕が少しだけ大きくなった夏の思い出。
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心の解説者®︎・エッセイスト 平山 こうすけ
心の解説者®︎・エッセイ・随筆・ポジティブ心理・サイコパス・ユーモア哲学・売り出し方・コーチング・平山 紘介 コウスケさん