「売り出し方をつくる」

もはや日記ではないレベルの平山日記
心理ブログよりもファンが多いとか・・

心の解説者の平山コウスケです。
なぜか人気の平山日記「トムと僕」
についてお話をします。

菜の花も咲き、春の小さな足音が
届き始めました。
日の出の時刻も６時１５分になり、
仕事前のサーフィンが出来るようになる。

春といっても早朝の気温は１℃・・・
洗車機も凍るほどの寒さの威力を発揮します（笑

「春になってきたなぁ」と物思いに
１人で浸りながら、全身がブルブルの
海水に浸る。（春じゃないじゃんっ！）

春は動物たちの恋の季節。
特に猫や馬は春に恋をします。
春になると野良猫ちゃんが叫声をわめきちらし、
うるさ過ぎることを句に残したことから
芭蕉の時代に春の季語にもなりました。

全身ブルブルの僕にも、そんな思い出がある。
スマホはおろか、携帯電話もポケベルも
ない思春期。
女の子と会話をするには家に電話を
かけるしか方法がない。

授業の合間にこっそりと
「２０時に電話してもいい？」と
女子と約束を交わし、
時間丁度に電話をかけることで、
女子の親が出ることを防ぐ作戦（笑

もちろんこの作戦は失敗することもある。
僕の時には、なぜか女子の母親が受話器をとり、
「平山君ね・・今◯◯に変わるから」
と明らかに歓迎されてないムードから始まってしまう。
このパターンの時の会話時間は短くなる。

もちろん僕の家でも電話代が大きくかかるから、
親はうるさく家の電話を使いづらい。
ましてや、お姉ちゃんもいるから
夜電話の争奪戦に僕は勝てなかった。

だからこそ、生まれた戦略が公衆電話作戦。
家にあった頂き物のテレホンカードや
お姉ちゃんの残していたプロ野球選手のテレカ、
やたらキラキラの金閣寺のテレカ、
創立記念テレカや、変なグラビアのテレカ、
海外の風景のテレカなど、手当たり次第
穴を開けていった。（どれだけ電話したのか・・）

しかし、家の近くの公衆電話だと
親に見つかる。見つかればテレカの余罪
もバレてしまう。

だから僕はトム（犬）の散歩を理由に
離れた公園の公衆電話を使っていた。
もちろん電話中はトムは待つだけで
散歩はない・・・

ある日のことだった。
女子との約束の２０時に間に合わなくなる
事件が起きたのだ。

壁掛け時計が１９時４５分を指している。
あと１５分しかない。
間に合わなければ、女子の親が出てしまう。
けれどもトムを連れて公園までは１５分
かかってしまう。

切迫した僕の心は、普段は思いつかない
行動にでたのだ。
トムを自転車で連れて行く作戦だ。

こんな絵のわけがない。
ましてや運動音痴のトムを自転車で
ひきづるわけにもいかない。
だからこっちの作戦で僕は試みた。

実際には自転車の前カゴに入れた。

かわいい顔したトムは意味もわからなく
自転車にお座りした。
僕は女子との約束の時間を目前に
自転車を漕ぎ続けた。
ヴァイキング並みの漕ぎを続けた
なんせ前が重い。

ふとした瞬間！
僕は土手に向かって転倒をした！

スピードはないものの
トムはお座りポーズのまま吹っ飛んだ。
幸いにも小高い土壁だったから
トムも僕にも怪我はなかった。

しかしトムはガクガク、ブルブルしていた。
それ以降トムが自転車みるだびに
嫌がったことは、僕のせいでしかない。

春の季節に恋を想い、
体をブルブルしている僕は
当時のトムを思い出した。

「花便り　恋は盲目　犬も飛ぶ」

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心の解説者®︎・フリーライター　平山　紘介

心の解説者®︎・エッセイスト・ポジティブ心理・サイコパス・講師・売り出し方・コーチング・平山　紘介　コウスケさん