老人と海 katagaigyokou
「売り出し方をつくる」
予定もないままに高速を走った
心の解説者の平山コウスケです。
今回は「老人と海 katagaigyokou」
なぜが人気の平山日記です。
とりわけ悩んでいるわけでもない。
けれども上手くいかないことも多いし、
理由もなく飲み過ぎたに後悔をしたり、
仕事やプライベートでもそれなりの
問題を僕も抱えている。
変に深刻ぶりそうになった時には
海に行く。
深刻なふりをしたり、何かにすがり始めると、
人はろくでもない方向に向かってしまう
ものだからだ。
「陸から離れ」「人から離れる」
運転もするからお酒からも離れるし
僕は、この時間を何よりも大切にしている。
いつものガソリンスタンドに6時に着いた。
いつもは4時だから2時間遅い到着。
今日の海は数日間の低気圧の影響で波が高い。
1時間でも遅れることでもう少し波が
穏やかになる予測を僕はしていた。
ガソリンスタンドには
フォルクスワーゲンバンに乗った親子がいた。
僕は波の大きい日に子供?と心配をして、
どこで入るのかお父さんに話しかけた。
「今日の波、肩くらいありますけど・・
どこに向かう予定ですか?」
(サーフィンの波の高さは水面から人の
部位の位置で大きさを表します。
チューブをするような波は頭オーバーといい、
海水浴に適している波はスネかモモがベストです)
お父さん「今日やっぱりデカいですよね・・
久しぶりなんで大東あたりですかね」
僕「楽しんでくださいね!お気をつけて」
5歳くらい子供が僕のハーフパンツを
引っ張っていた。可愛いけれど・・
これからトイレに行きたい時だから、
変に刺激しては困る状況でも僕は笑顔を送った。
海は思ったくらいの波の大きさがあった。
目で見て波がしっかりしている時は波が高い。
いつものポイントに着くと、これから入る準備を
するおじさんがいた。
僕「今日おっきいし、混んでますね・・」
おじさん「混んでるよねビックリだよ、波はでかいね!
NHKの845でも波の高さ2mって言ってからね!」
大きい波が好きじゃない僕は、入るのをやめようか・・
いや、入らない方向に気持ちを変えようと
マイナスに気持ちも体も斜めに向かっていた。
おじさん「70代の私が入るんだから、入りなさいよ!
一緒にはいりましょ!」
僕「いやー・・・自信ないです」
おじさん「僕も今日は知り合いが少ないから気が引くけどさ、
普段はローカルの方となんちゃってローカルにしてもらうのよ笑」
いやいや、なんちゃってローカルなくらい
バリバリな方と入れるほど、自信もないし・・
なんか、気持ちの入れ替えに来たはずなのに、
今の状況じたいが悩みに思えてくる。
そこに、まさにここに、
あの波乗りおじさんハッシーがサングラス姿で
登場をした(終わった・・・)
僕はもう入るしかなくなる。肩の海に。
沖まで行くのも困難で、乗る時なんて
2階から飛び降りるくらいの波に高さに
入ることになる・・・・・(泣
脳裏にはダースベイダーのテーマが流れる。
ハッシー「え?上がった?もしかしてこれから?」
どこからどう見てもまだ入ってない僕の姿に
気さくにハッシーが声を掛ける。
ハッシー「やっと一緒にはいれるね♪行くよ♪」
海は思った以上にハードだった。
さっきまで調子のいいことばかり言っていた
若いショートの輩まで上がっってくる始末。
はるか70メートルは離れた沖には上手い人や
プロが乗っている。30メートル付近には
沖まで出れないサーファーがなんとかチャレンジ
をする姿が多くいた。
(沖まで出れない気持ち・・わかるよ)
僕はハッシーと共に70メートルの沖
までいくつもの波を乗り越えていった。
ハッシー「いい波だね!!最高!」
そう言いながらハッシーは見事に波に乗っていく。
水戸黄門かのようにハッシーが波まちするところには
人が避けていく光景があった。
70代なのにすごい上手いから自然と
野生の本能のようにみんなリスペクトしている。
僕もみんなのようにシレ〜っとサイドに
逃げようとした時だった。
「君はここ」とハッシーが隣にいろと指示をした。
こんだけ上手いローカルと肩の波に
ベストなところで目立つし、なんで僕がここに
いるのか意味がわからなくなっていた。
現実から逃げたい。怖いし。
そんな時にセットの大きな波がきた。
ハッシーが声を上げる「これ乗って!」
この状況は以前の大きな波の時よりもマズイ。
あの日は颯爽と乗って帰ったけど、
今日はそれよりもデカいし、帰れない。
覚悟を決めて僕は鳥になった。
翼をください・・・・・
僕は70メートルの海面を猛スピードで
駆け抜けていった。
周りの知らないサーファーも腕を上げる。
きっと喜ぶことであって、
ローカルに受け入れてもらえた洗礼なんだろうけど、
おっかなくて仕方がない(笑
僕「サーフボードってこんなに早いんですね」
ハッシー「ははっ!そんなに上手く乗るんなら、
その板を極めなさい。他のは要らないよ。
あれもこれもはキリが無くなるからね」
と、親のように僕に話をしてくれた。
僕は人と話す時に肯定しかしない。
けれどこの海では肯定以上に、お礼も言う。
「はい!その通りです。ありがとうございます」
むしろ会社以上に会社だ(笑
??「陸から離れて」「人から離れて」??
普段から楽をしている僕にはこういう社会が
用意されていたんだと、常々思った。
2時間ほど恐怖の波に乗っていた僕は、
ハッシーに「そろそろ上がります?」
と尋ねた。
ハッシーは笑顔で「あと10っぽんね」
という。
10分ではなく、10本。
ハッシー「俺は正確だからさ!なんでか分かる?」
僕「いつも来ているベテランだからですか?」
ハッシー「いや腕時計してるから正確なの」
・・・笑
そんなハッシー達の洗礼を受けて
3時間に及ぶ新世界を僕は経験をさせて頂いた。
波打ち際で板を持ち帰りながら、ハッシーが言う。
「俺は自営で色々したの」
「人が”いろいろ”をつけるときはあんまり上手く
いってない人がいう言葉なんだよ」
どこか切なく、でも素直で素敵な言葉だった。
ハッシー「最近さ生まれたからご飯が大変でね」
僕「お孫さんですか??おめでとうございます!」
ハッシー「いや犬だよ(笑」
なんなんだよ(笑
もうドックフード食べてください(笑
70代のローカルに囲まれながら
僕のこの海はホームになった。
ブログをご覧頂きありがとうございます。
日々向上される皆様を心から応援しております。
心の解説者®︎・フリーライター 平山 紘介
心の解説者®︎・フリーライター・ポジティブ心理・サイコパス・講師・売り出し方・コーチング・平山 紘介 コウスケさん